
この写真を撮ったのは、もう随分前のことだ。
別に土地の名所でもない何でもない町の一角だが、この景色を見た途端、なぜかシャッターを切りたくなった。
どうしてシャッターを切りたくなったのか。
フィルムを見返して思うのは、この場面が非常にスッキリしていたからに違いない。
そのときは気が付かなかったが、画面の中はほとんど水平と垂直のラインだけ。
こんなふうに頭で考えるより先に、それが理屈抜きに新鮮に思えたのではないかと思う。
撮影場所は福井県小浜市。
小浜市といえば、アメリカ民主党の大統領予備選挙で、オバマ氏を応援して話題になった。
この写真を撮っているときは、何年か後にこの町の人々がそんなことをすることになろうとは、まさか思ってもみなかった。
アメリカの大統領に誰がなるか。
それは、日本の国益に大いに関係する問題だと思う。
それに、小浜市がオバマ氏を応援したところで、オバマ氏が小浜市を応援することなど、ないとも思う。
ただし、仮にオバマ氏が本選挙にも勝利して、アメリカ大統領に就任した暁には、何らかのかたちで小浜市を応援することになる可能性はゼロとはいえない。
しかし、もし本当にそういうことがあり得るとしたなら、オバマ氏の戦敵であるマケイン氏が当選した場合のことも、よく考えておいた方がいいだろう。
この町の人々には悪いが、同じ日本人として、私はかなり恥ずかしい。
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