よく知らないが、キリスト教は非常にわかりやすい宗教ではないかと思う。
別に宗教論に足を踏み入れようというわけでなく、非常に浅薄なレベルなのだが。
たとえばまず、登場人物が少ない。
イエス様とマリア様、それと弟子若干名。
バイブルも聖書1冊(いやいや、バイブルとは聖書のことであった。しかし、世の中には「仏教のメッカ」なんて言い回しを平気で使う人々がいる)。
その点、仏教なんかは、教典は山ほどあるし、ブッダ様以外にいろいろな仏様や菩薩様、その他徳の高いキャラクターがたくさんいらっしゃる。
また、とくに思うのは、キリスト教の場合、イエス様は男、マリア様は女、てな具合に登場人物の性別が非常にわかりやすいということだ。
仏教の場合、ブッダ様は元々どこそこの王子だったというから、王女でないわけで男であるが、弥勒菩薩や千手観音、吉祥天をはじめ、登場キャラクターの多くは、どうも性別不祥なのだ(私の勉強不足なだけかもしれないが)。
なぜ、このように違うのか。
キリスト教徒の方がアホで、複雑なことを理解できないからだろうか。
いや、そうも言えまい。
なぜなら、仏教徒を名乗る人間だって、さまざまなお経についてや、仏様、菩薩様たちのことについて、全員が全員、きちんと理解しているわけではないからだ。
ただ仏教徒のみなさまは、その広範で複雑な教義は理解できないにせよ、それが説く人の世というものが、決して単純でなく複雑極まりないことだけは、十分に承知しているのではないかと思う。
何でも理屈で割り切りたがり、即決即断をよしとする西洋キリスト教系の人々と比べて。

